活動報告
J.Jプロジェクト 2012年7月31日
「J.J-Standard」始動
わいず倶楽部は、国内有数のビッグバンド「アロージャズオーケストラ」が日本の楽曲をジャズに編曲したCDアルバムの第3弾「J.J―Standard3」(JJS3)を制作します。今回は、会員の皆さんやご家族が、子どもの頃に親しんだ漫画にまつわる曲を募集し、アレンジします。「童心にすぐ戻れる」「孫と一緒に聞きたい」。テレビアニメや映画になったそんな作品の主題歌、テーマ音楽などをお寄せ下さい。ご応募をお待ちしています。
日本の名曲をジャズの形で残していく「J.J―Standard」プロジェクト。今回は、団塊の世代と、その世代に年齢の近い人たちの少年少女期にスポットをあてる。
テレビ放送としての初の本格アニメ「鉄腕アトム」の放映開始が1963年(表参照)。東京五輪を翌年に控えたこの年、日本は高度経済成長に沸き、テレビは急激に普及して子ども向け番組も増えた。かぶりつくように見たアニメーションの数々。同じようにヒーローが活躍する漫画本も大人の目を盗むように読んだ。
幼い頃の茶の間や家族のだんらん、遊び、友だち――。テレビ漫画は懐かしい情景をよみがえらせる。口ずさんだ曲は、夢や希望、勇気を与えてくれた。
一方で、手塚治虫に代表される日本の漫画やアニメは、登場人物、ストーリーの緻密さ、画・映像の美しさなどで、世界から支持され、国内でも、親子孫三世代に共通する文化となりつつある。
皆がくぎ付けとなった漫画の楽曲をジャズで再現し、思い出とともに家族で楽しんでもらうのが今回の企画の狙いだ。
プロジェクトは2010年、「わが青春の思い出の歌」を会員から募り、わいず倶楽部などでつくる制作委員会が「高校三年生」など12曲を選考。これを関西の名門バンド、アロージャズオーケストラが編曲・演奏して発売した。
2作目は、昨年3月の東日本大震災を受け、「『音楽の力』で復興への後押しを」と、元気や希望などをうたった歌を募集、「上を向いて歩こう」「青葉城恋唄」などを選んだ。売上金の一部は救援金として被災地に送られた。
収録曲は9月と10月に分けて発表し、CDは来年3月発売予定。
FMCOCOLO 制作委員会に加わる
J.Jプロジェクト制作委員会には今回から、大人のリスナー向けFM局「FMCOCOLO」(大阪市)が新たに加わった。
制作委は、これまでアロージャズオーケストラ(AJO)と音楽企画会社「サウンドクリエーター」、AJOを運営する「サウンドニュー」、読売新聞わいず倶楽部で組織し、CD制作の方針を決めてきた。FMCOCOLOが加わることで、同局の「マーキー・ミュージック・モード」(月~木曜午後5~8時)番組内でもリスナーから応募を受け付ける。
応募方法
募集曲は、漫画が原作のアニメや映画、もしくはアニメや映画から漫画化された作品の主題歌、テーマ曲など。1980年までに発表された作品に限り、1人2曲まで応募可。その曲に関する思い出やエピソードも150字以内で添える。応募者の中から20人にJJS3のCDをプレゼントし、初披露ライブ(日時未定)に20人を招待する。
わいず倶楽部への応募は、〈1〉会員番号〈2〉〒住所〈3〉氏名〈4〉携帯か自宅の電話番号〈5〉ファクス番号を書き、ファクス、はがき、WEB、携帯サイトから、8月31日(必着)までに事務局へ。応募多数の曲を中心に曲目を確定して、サブタイトルを決定。その後、前回同様にジャケット用の題字、イラスト、メッセージなども募集する。※募集は終了しました
写真・図=(左から)CDを手がけるアロージャズオーケストラのメンバーら、日本のテレビアニメの歩み(~1970年代)