滋賀・長浜市で掘り出した竹10本を東大寺に奉納 伝統の重み実感

2019年02月11日 | 東大寺ボランティア

 わいず倶楽部の「東大寺お水取り(修二会=しゅにえ)ボランティア」が2、3両日に行われた。会員23人が、滋賀県長浜市高月町の竹林から、修二会の籠松明(かごたいまつ)に使われる真竹10本を掘り出し、奈良市の東大寺二月堂に奉納した。2009年に始まった同町からの竹奉納は計91本になった。

 修二会(3月1~14日)では、僧侶の道明かりとして毎晩、松明がともされる。特に12日に掲げられる籠松明は大きく、長さ約8メートル、周囲約35センチのまっすぐな真竹が必要とされる。

 わいず倶楽部の部活動「竹の会」メンバーが昨年10月、高月町雨森地区の竹林で、東大寺職員とともに候補の竹を選び、搬出路を整えていた。

 会員は2日、バスで高月町に向かい、雨森地区の人たちや東大寺職員と竹林に入った。鉄製の「根突き棒」(長さ1.5メートル、重さ約6キロ)を何度も根元に突き刺して根を切って竹を掘り出し、約8メートルに切りそろえて搬出した。

 翌3日、大型トラックに竹を積み込んで東大寺へ移動。小雨が降る中、節分行事に訪れた参拝者に見守られながら、竹林の地権者7人とともに竹を担ぎ、約300メートルの裏参道を進んだ。二月堂前で竹を並べ、「健康長寿」「平安国家」などと願い事を墨で書いて奉納した。

 初参加の男性は「竹は重かったが、達成感があります。1200年以上途切れることなく続く伝統行事に関わることができました」と満足そうだった。

写真=(左から)根突き棒で竹の根元を掘るわいず会員(滋賀県長浜市高月町で)、竹を担いで二月堂への裏参道を歩くわいず会員ら(奈良市の東大寺で)、竹に願い事を書くわいず会員ら(奈良市の東大寺で)

※集合写真は、会員ログイン後、左側メニューの「記念写真ダウンロード」のページからご覧いただけます。

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