Ｑ．女子プロがあんなに飛ばすのはなぜですか？（５０歳代男性）

大東プロの回答
　女子プロのドライバーのヘッドスピードは、秒速４２～４６メートルです。これで飛距離２３０～２６０ヤードをたたき出します。男性アマチュアゴルファーでも、同様のヘッドスピードの方はいますが、２００ヤードも飛ばないことが少なくありません。

　原因の第１は、打点の正確性です。女子プロの場合、クラブヘッドのスイートスポット（真芯）近辺でボールを捉えますが、アマチュアは芯を外すことが多いものです。ショットマーカー（ヘッドに貼るシール）で確認すると、ヘッドの下の部分で打っている方がほとんどです。スイートスポットか、その少し上で打つだけで、飛距離が大きく伸びます。

　第２は、女子プロが、インサイドアウトのスイング軌道でアッパーブローでボールを捉えていることです。アマチュアは、アウトサイドインの軌道でダウンブローで打つことが多く、スライスボールとなって、飛距離で損をしています。

　スイング最下点後のアッパーでボールを捉えれば最大のパワーが伝わります。さらにインサイドアウトの軌道でドローボールを打てば、ランが稼げます。

　第３は、ボール初速、打ち出し角度、スピン量の最適な組み合わせ。初速が秒速６５メートルの場合、打ち出し角度１５度、スピン量２５００で最大飛距離を生むとされます。アマチュアはスピン量が多く、打ち出し角度が低くなりがちです。

　最後に重要なのが、自分に合ったクラブを選ぶこと。計測器のあるショップや練習場で色んなクラブを試し打ちしてみましょう。

　これらを意識すれば、飛距離は必ずアップします。

（日本プロゴルフ協会　Ａ級ティーチングプロ　大東将啓）

＜詳しくはユーチューブの動画で＞

写真＝「インパクトの瞬間、ボールが頭の位置より左側にあればアッパーブローで打ち抜けます」とアドバイスする大東プロ

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